「父親をナイフで殺害」13歳次男を補導 島根・出雲

その3日後、田中角栄は脳梗塞で倒れたのである。話し合いのチャンスは二度となかった。

平成7年2月22日、最高裁は、ロッキード裁判丸紅ルートの判決を下した。田中は平成5年12月16日に死去していたが、一、二審の有罪判決を認めたことは、田中に対する懲役4年、追徴金5億円の判決が事実上確定したことを意味していた。

写真:事件の現場となった市営住宅を調べる捜査員=7日午後3時39分、島根県出雲市事件の現場となった市営住宅を調べる捜査員=7日午後3時39分、島根県出雲市

図:  拡大  

 7日正午過ぎ、島根県出雲市の市営住宅の一室で、この部屋に住む男性会社員(43)が首から血を流し倒れているのを訪ねてきた勤務先の関係者が見つけ、110番通報した。駆けつけた県警出雲署員が男性の死亡を確認した。県警は、男性の次男で市立中学2年生の少年(13)が「父親をナイフで刺して殺した」と認めたため補導し、同日、殺人の非行事実で児童相談所に通告した。

 捜査1課などによると、父親は上下とも下着姿で台所前で倒れていた。首の右側には長さ約5センチの切り傷があり、遺体の近くの床にはフィッシングナイフ(刃渡り約12センチ)が落ちていた。

 調べでは、次男は同日午前中に父親を殺害したとみられる。その後、中学校に登校していたが、着衣に血は付いていなかったといい、県警は着替えをしたとみて調べている。校内では特に変わった様子などは見られず、昼ごろに少年の自宅などから父親死亡の連絡があり、早退したという。

 父親が研修先に出勤しないため、関係者が正午ごろ自宅を訪ねたところ、玄関扉が少し開いており、近くに血痕があったという。

 次男は父親と母親(42)、長男(20)の4人暮らし。母親と長男は午前8時ごろに出勤し、その後、自宅には父親と2人だったとみられる。

 現場は出雲市の中心部に近い住宅街。

     ◇

 14歳未満の非行 14歳未満の少年が犯罪に当たる行為をした場合は「触法少年」と呼ばれ、刑事責任には問われない。警察は、児童福祉法に基づいて非行事実を児童相談所に通告。児童相談所長らが家庭裁判所に送致するかどうかを判断する。家裁は、非公開で審判し、その事実が認められれば、少年を保護観察や児童自立支援施設などへ送致する保護処分にできる。07年5月の少年法・少年院法の改正で、「おおむね12歳」以上ならば、保護処分として少年院送致もできることになった。

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